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健康面では「手作り食」が良い!平均寿命が3年長いという調査データも
(MitchyPQ/shutterstock)
まずは、手作り食と市販のフードを「健康面」で比べてみましょう。
先に結論をいってしまえば、『手作り食の方が良い』というのが答えです。
その最大の要因は、添加物の有無にあります。
ご家庭でつくる手作り食には添加物が含まれていないのに対し、長期保存が必要な市販のフードには添加物が含まれているケースがほとんど。
もちろん安全性が認められているものだけを使っているフードもありますが、できれば身体に必要のないものは食べない方がいいですよね。
また、2003年にアメリカで行われた調査によると、手作り食をあげ続けているワンコは、市販のフードの子に比べて「平均寿命が3年も長かった」という結果も出ています。
食事は健康に直結しますから、手作り食の方が身体にいいのも納得ですよね。
栄養バランスでは「市販のフード」の方が安心
(Dvorakova Veronika/shutterstock)
健康面においては、市販のフードよりも手作り食の方がいいことは、皆さんも理解されていると思います。
ところがこれには条件があって「栄養バランスがとれている」ことが必須。
犬たちの身体にはどのような食材が適切で、うちの子にはどれくらいの量を与えれば良いのか。
これをしっかり把握した上で手作り食をあげることで、初めて意味が出てきます。
例えば、野菜も何も入っていない“同じお肉だけ”を毎日与えつづけた場合、それは健康的な食事とは言い難いのではないでしょうか。
さらに、与える量が間違っていると急激な体重の増減につながり、体調を崩してしまうこともあります。
一方、市販のフードは犬に必要な栄養素がバランスよく配合されています。
また、体重あたりの給与量も明記されているので、うちの子の目安がわかりやすいのも利点です。
手作り食の知識について自信のない方や、勉強する時間を取りにくい方は、市販のフードをあげた方が良いのかもしれません。
食いつきは「手作り食」が良い!短い命だからこそ
(Ezzolo/shutterstock)
犬たちも、その日の気分や性格によってごはんを食べてくれない場合があります。
たとえば柴犬のような慎重派の犬たちは、フードが変わると食べてくれなかったり、食べたとしてもゆっくり慎重に…なんてことも。
また、身体に良い市販のフードは余計なものが含まれていないため、香りが弱いこともあります。
そのため、慎重派の犬たちは市販のフードを美味しそうに食べてくれない…なんてこともあるでしょう。
一方手作り食は、素材の味がしっかりきいていて、火を通すことで香り豊かな一品に仕上がります。
鼻がきく犬たちにとって、これは最高に“そそる”香り。
周りが見えないほどガッツク姿は、私たち作り手を幸せな気持ちにもさせてくれます。
犬たちの寿命は、10年と少し。短い命だからこそ、毎日美味しいものを食べさせてあげたいと思うのがオーナーの性(さが)。
食いつきの悪い子や、美味しそうに食べる姿を見たい!という方は、時間をかけてでも手作り食にした方が、お互いにとってハッピーなのかもしれません。
手軽さでは「市販のフード」が良い!忙しいパパとママに
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手軽さについては、いうまでもなく市販のフードの方が楽チンですよね。
犬たちの手作り食は、ノドに詰まらせないように食材を細かく切ったり、消化に悪いものは火を通すなど、意外と大変。
忙しい朝や、残業で帰りが遅くなった日は「今から準備しなきゃ…」とちょっぴり憂鬱になる日もあるでしょう。
一方市販のフードは、ボウルに移して完了!まさに、忙しいパパとママの味方です。
ちょっぴり味気ない気もするけれど、疲れているのに頑張る必要はないと思うのです。
だって、愛犬はあなたが“どんなふうに自分のごはんを作っているか”を見ているのですから。
信じるかはアナタ次第!イヤイヤつくる手作り食は身体に良くない!?
(279photo Studio/shutterstock)
ここで、ちょっと不思議なお話を。皆さんは“声かけ実験”をご存知でしょうか。
食材に向かって毎日「ありがとう」と言いつづけるのと、毎日「罵倒を浴びせる」ことを繰り返した場合、『「ありがとう」と言いつづけた食材の方が、腐りにくかった』というもの。
気になる方は『声かけ実験』で検索をすると、さまざまな実験データが出てきます。
つまり、食材たちにも言霊が通用する!? というのがこの実験のミソ。
これは犬たちの手作り食もしかりで、イヤイヤつくった手作り食には、アナタの気持ちが含まれてしまっているということです。
犬たちは、人間の感情に敏感!
(photoDiod/shutterstock)
さらに犬たちは、人間の感情に敏感な生きものです。大好きなオーナーさんであれば、なおさら。
愛犬は、アナタがどんな気持ちで自分のごはんを作っているか、必ず汲み取っています。
食材に言霊が通じるか否かは置いといて…「楽しそうに作っていない」という現実は、犬たちを悲しまる一因になるのかもしれません。
毎日手作り食にする!と決めている方も、疲れた日は市販のフードにしてみるなど、その日の状況に応じて変化させるのも良いでしょう。
もちろん市販のフードでも、準備するときはウキウキワクワク笑顔を忘れないように!
上手に使い分けるのがベスト!
(Soloviova Liudmyla/shutterstock)
手作り食が良いか、市販のフードが良いかは、獣医師でも答えが出せないほど正解はわかっていません。
愛犬にとってベストな方法は、両方をうまく使い分けることではないでしょうか。
たとえば仕事がある日は市販のフード、休日は手間暇かけた手作り食! など、オーナーさん自身に負担のない方法を選ぶのがベスト。
食べることが大好きな犬たちは、キッチンへ行ったアナタを“これでもか!”というほど監視しています。
それは行動だけでなく、感情もすべてお見通しであることをお忘れなく。
アナタと愛犬が「いつも明るく笑顔でいられる方法」を改めて探し、毎日楽しいごはんタイムを過ごしてくださいね。
それが必ず、愛犬の長寿につながると信じてー。