更新日:2019-10-31

いつものお散歩をアレンジして、愛犬との絆を3倍深める方法

いつものお散歩をアレンジして、愛犬との絆を3倍深める方法

愛犬とのお散歩、楽しんでいますか? 散歩なんてただのルーティーン、なんとなく惰性で行ってるなんていう方、いませんか? 実はお散歩って、愛犬との絆を深めるためにとっても大事な行為なんです。 今回はさらに上をいくお散歩のアレンジ術までお話していきましょう。

のんべんだらりのお散歩はNG

犬,散歩

(Vellicos/shutterstock)

犬のお散歩って、毎日のことだからどうしてもマンネリ化してくるところもあると思います。

あなたのまわりを見渡しても、どうですか?

せっかくの大きな公園でも、飼い主さんはスマホに夢中、犬は犬で好き勝手に行こうとして、リードがピーンと張りつめて苦しそう…。

これではせっかくのお散歩がもったいないのではないでしょうか。

お散歩とはただ単にうんちやおしっこをしたり、運動不足を解消したりストレス発散などだけのために出かけるわけではないのです。

愛犬にとってお散歩は数少ない「社会に触れるとき」ですし、そんな時間をただぼーっと過ごしていては、犬と暮らす生活の魅力が半減してしまいます。

まずはお散歩コースを変えてみる

犬,散歩

(LanaG/shutterstock)

お散歩には工夫が必要です。ただ歩くだけ、意思疎通のないお散歩は移動するだけで、特に面白みがないですよね。

まずは飼い主側が新鮮な気持ちになれるように、いつものお散歩コースを変えてみましょう。

たとえば、目的地は同じあの駅前の大きな公園だったとしても、そこに行くまでの道を変えてみるのです。

寄り道もよいでしょう。すると飼い主の気持ちに呼応して、愛犬も好奇心を強くします。

すれちがう風景も変わるわけで、出会うものも変化します。

子どもたちの声、車のクラクション、犬の鳴き声、さまざまな刺激がそこにはあります。

そこで、歩くだけではなく、途中で「オスワリ」「マテ」「フセ」等の指示を入れながらお散歩をしてみましょう。

そんなことを繰り返しているうちに、飼い主から指示が出る、という意識が犬の中に生まれてきます。

普段から指示を出す習慣を積んでいる場合と積んでいない場合では、いざというときに犬が飼い主の指示を聞けるかどうかがずいぶん違ってきます。

さらにお散歩中にトレーニングを挟むと、外的刺激のあるところで、突然アクションを求められるわけですから、犬の脳はフル回転することでしょう。

これはミドルシニア期の犬にとってもとてもよい刺激になります。日常的にできる認知症予防として取り入れてもよいメソッドではないでしょうか。

脳への感覚情報の伝わり方

犬,散歩

(Twinsterphoto/shutterstock)

脳への感覚情報の伝わり方として、人間は「視覚」がいちばん早いです。これはもう個人的な感覚としても当然かなと思います。

危険を察知するのも「見た目」からなわけですね。次いで「触覚」、「聴覚」、「嗅覚」という順です。

では犬はどうでしょう。想像できますか?

そう、犬は「嗅覚」から先に脳に伝わります。においこそが、犬の世界なのです。

その後に「視覚」、「聴覚」、「触覚」という順になります。

ここで大切なことは、感覚としていちばん鋭いものがその動物の世界を端的にあらわしているのだけれども、いちばん感覚として鈍い部分——犬であれば「触覚」のことも考えてみる、ということです。

いちばん鋭い感覚と、いちばん鈍い感覚を同時に感じることは、絶対によい刺激になります。それが自然なかたちでできるのが、お散歩なのです。

「嗅覚」はちゃんと愛犬があちこちで、くんくん嗅ぐことができる時間をつくること。

愛犬が地面や樹木のにおいを嗅いでいるときに邪魔をしないこと。彼らの脳内ではワンダフル・ワールドが広がっているはずです。

でも、そんなくんくんタイムのときに、ちらり、とあなたの顔を見ることはありませんか?

それは喜んでいいことです。愛犬は飼い主のあなたになにかを伝えたいと思っているわけです。

このにおい、最高だよ! なのか、これってあの子のにおいかな? と問いかけられることは、あなたと愛犬との関係がうまくいっていることに他なりません。

散歩のような状況で飼い主を顧みるのはすばらしいことですので、そこをもっとのばしてあげられるように、先ほどの「オスワリ」「マテ」「フセ」等の指示、つまり〝コマンド〟を入れてコミュニケーションをはかってみてください。

コミュニケーションに必要なのは、関係性

犬,散歩

(alexei/shutterstock)

リーダーシップという言葉があります。

ドッグトレーニングによく使われるキーワードですが、ここ最近は「犬にリーダーは必要じゃない」などと、まことしやかに言われています。

しかし、もしかしたらリーダーシップを取れないことの言い訳なのではないかという気もします。

まずは一度リーダーシップを犬に対して発揮してみましょう。愛犬の行動がどう変わるか確認してみる価値はあります。

人と犬のコミュニケーションに必要なのは、関係性です。それも確固たる関係性こそが、絆を生むのだと思います。

逆に言えば、すべて、どんなことでも犬の言うことを聞く、という手もあります。

もちろんこれは極端な例で現実的なことではありませんが、関係性を考えるうえで、そのパターンを想像してみる、というのも必要なことです。

それが「犬の気持ち」を想像する手がかりになるのです。

犬は「いま、ここ」を生きている

犬,散歩

(anetapics/shutterstock)

愛犬との絆を生むために、お散歩を上手に使わない手はありません。

犬は完全に「いま、ここ」を生きる動物です。人間のように過去や未来に思いをはせたりすることはなく、ただ散歩を楽しむだけです。

そうであれば犬に新しいチャレンジをさせる、外的刺激の多い場所でなにかを要求する、ということが犬にとって楽しいことなら、なおさらやる意義があります。

メリハリがあるお散歩を自分流にアレンジしてみてください。きっと発見に満ちたコミュニケーションに発展していくはずです。

  • Petowa編集部
  • Petowa編集部

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