更新日:2019-10-30

【首輪とハーネスどっちがイイ?】犬種や性格によって使い分けるのが正解!

【首輪とハーネスどっちがイイ?】犬種や性格によって使い分けるのが正解!

お散歩時のドッグギアとして、とても大切なのはしっかりしたリード、そして首輪。あるいはハーネス。これらは犬と自分の気持ちをつなぐ、大切なアイテムです。そこにはもちろん信頼性と強靭さなどが必要ですが、犬種や性格によっていろいろと使い分けたほうがいい場合もあります。今回はそんな首輪とハーネスの違いについてお話しします。

あなたの愛犬は首輪? それともハーネス?

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yhelfman/shutterstock

あなたの愛犬をお散歩に連れていくとき、首輪をつけていますか? それともハーネスでしょうか?

どちらもきちんとしたメーカーのものを選び上手に使えば、安全なアイテムですが、どちらのほうが「合っているか」となると、ちょっと悩んでしまうかもしれません。

たとえば鼻ペチャ犬に限って言えば、個体差はあるとしても、ハーネスを選ぶほうがよいでしょう。

フレンチブルドッグなどの力が強く、重心が低くて引っ張り癖のあるような子にはハーネス装着のほうが無理がかかりませんし、パグになどにしても、そもそも短頭種は呼吸器が弱いので、そこに負担がかかるような首輪は避けたほうがよいかもしれません。

ハーネスはそのかたちからも想像できるように、パワーが分散されるつくりです。

首輪に比べても面積が広いので、しっかりとからだをホールドすることができます。

つまり、犬のパワーを効果的に受け止めることができるわけです。

では首輪はどうでしょう。

ハーネスの利点である、しっかりからだをホールドすることに関してはまったく向いていません。

しかし、そのぶん飼い主からのインフォメーションが届きやすいというメリットがあります。

ハーネスはその逆で、構造上インフォメーションが届きにくいつくりです。

ですから、ドッグトレーニングでは必ず首輪を使用します。

いずれにしても、愛犬に合ったものをチョイスすることが大切です。

日々のお散歩に使う大事なアイテムですから、選ぶにも理由が必要になってきます。

小型犬には首輪とハーネス、どちらがいい?

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aijiro/shutterstock

たとえばトイ・プードルのような小型犬は、首輪とハーネスはどちらがよいでしょう。

ハーネス派のほうが少ない印象ですし、首輪のほうがよいのでしょうか。

いいえ、そんなことはありません。小型犬のようにからだが小さく、首も細いような子はハーネスを装着するほうがよいと思われます。

首輪はどうしても首に負担がかかりますし、自転車に轢かれそうになって飼い主がとっさにリードを強く引っ張ったため、脊髄損傷してしまった子もいます。

ただし、小型犬のハーネスこそしっかりとした構造のものが必要です。

実はハーネスでいちばん多いトラブルは「すっぽ抜け」です。

種類がたくさんあり、首輪にくらべて構造が複雑であること。

そのハーネスによって装着方法が違うので、ちゃんと把握しておかないと思わぬ事故につながることにもなりかねません。

私見ですが、小型犬用のハーネスはそのサイズのせいか、作りがもうひとつ雑なものが多い気がします。

きちんとしたメーカー製のものをよく吟味して購入してください。

中型犬と大型犬は、犬種と性格で選ぶ

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Purino/shutterstock

では、柴犬のような中型犬や、ゴールデン・レトリーバーのような大型犬は、どちらがよいのでしょうか。

中型犬、大型犬は犬種とその子の性格で選ぶのがベターです。

力が強い子には首輪、というイメージですが、あくまでもインフォメーションが伝わりやすい、という意味で、首が絞まるから苦しくて言うことをきく、ということではないのです。

つまり、力が強い引っ張り癖のある子に首輪をするなら、それなりの知識を持ってリードをハンドリングしなければなりません。

「そんなに引っ張ったらダメだよ」と愛犬に教えてあげること。

引っ張ったら足を止めて動かない、などの行動で示すことが大事です。決して引っ張り戻してはいけません。

けれども、性格の穏やかな引っ張り癖もない子は首輪でも問題ないでしょう。

むしろそういう子とは首輪で散歩をしたほうが、お互い楽しめます。

飼い主は愛犬の動きをダイレクトに知ることができますし、愛犬は飼い主の感情をつかみやすくなるはずです。

ちなみに、ハーネスで散歩をすると引っ張り癖がつくということもよく言われています。

しかし、首輪でも引っ張る子は引っ張るし、むしろ首輪で苦しそうにしている子ならば、思い切ってハーネスにして負担を減らすべきではないでしょうか。

つまり、引っ張らせなければよいというだけの話です。

先ほど述べたように、引っ張ったら足を止めて動かない。あるいは踵をかえして別方向へターンする。もしくは散歩中止。

何度も繰り返しトレーニングすることで、引っ張らないようになるはずです。ドッグトレーナーと相談して、自分と愛犬にあったやり方を見つけてください。

迷子札を必ず装着しよう

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Lukasz Kochanek/shutterstock

首輪にしてもハーネスにしても、「迷子札」は必ず装着するようにしましょう。

首輪はそうそう抜けることはないと思いますから、迷子札を首輪自体につけてしまうのがよいと思います。

しかしハーネスはすっぽ抜けてしまったときのことを考えて、できれば迷子札付きの首輪も装着しておくと完璧です。

首輪とハーネスをどちらも装着しておけば、気分次第でどっちにもスイッチできるので、なおさら充実したお散歩が可能になります。

迷子札には自分にダイレクトにつながる電話番号を記しておいてください。

自分がこの子を守る、という気持ち

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Maria Sbytova/shutterstock

首輪とハーネスにはどちらにもメリット・デメリットがありますが、いちばん大切なのは「自分がこの子を守る」という飼い主の気持ちです。

その気持ちさえあればドッグギアもきちんとした理由を持って選ぶようになりますし、愛犬の気持ちも確かめようとするでしょう。

逆に適当にだらだらと興味なく過ごしていれば、愛犬とのコミュニケーションも薄くなり、リードを伝ってなにも感じなくなっていくはずです。

首輪かハーネスかに限らず、お散歩におけるリードは手綱であり、愛犬と「手をつなぐ」ようなものです。

最初は引っ張られたとしても、決してネガティブな刺激に頼らずに、犬暮らしの醍醐味であるお散歩を楽しんでください。

  • Petowa編集部
  • Petowa編集部

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