更新日:2020-03-16

Instagramで見る“フレブルコミュニティ”の深さ〜SNSが愛犬を救う時代〜

Instagramで見る“フレブルコミュニティ”の深さ〜SNSが愛犬を救う時代〜

日本でも「ペット=家族」という考え方に変わり、愛犬への接し方が変化しているように思います。それは愛犬に限った話ではなく、SNSの普及に伴い犬種ごとのコミュニティも活発になっているようなのです。
今回は、中でも横のつながりが深いといわれる「フレンチブルドッグ」に注目し、そのコミュニティを覗いてみましょう。

ハッシュタグ(#)がとにかくアクティブ!

ハッシュタグ(#)がとにかくアクティブ!
(Joanna Guz/shutterstock)
個性的な犬を代表するフレンチブルドッグたち。彼ら独特の行動や、すみにおけない性格は、フレブルオーナー自身でさえ「今の行動はナニ!?」と驚いてしまうほど。
巷では“フレブルあるある”と囁かれ、彼ら独特の行動を切り取った写真や動画に特定のハッシュタグ(#)をつけてInstagramに投稿する習慣があるようです。
たとえば最近Twitterでもバズった「#チンスリ」という行為。読んで字のごとく、自分の前足を使って下半身をこする行為なのですが、これをやるのはどうやらフレンチブルドッグだけのようで……。
Instagramで「#チンスリ」と検索するとフレンチブルドッグの動画が大量に投稿されており、コメント欄も大盛り上がり。
「うちの子もします!」「うちの子もやってほしい!」など、SNS上のやりとりとは思えない、まるで親友のようなやりとりが連なっています。

また、10歳を超えたフレンチブルドッグを「#レジェンドブヒ」と呼ぶ文化があるそうで、他の犬種に比べて短命といわれるフレンチブルドッグたちにとって、大きな称号のようなもの。
誰もが皆、いつか「#レジェンドブヒ」をつけて写真を投稿することを目標にしており、そのハッシュタグがついた子へのコメント欄もまた、大いに盛り上がりを見せています。

「いつも何を食べているんですか?」「うちも○○ちゃんを目指します!」など、心温まるコメントが溢れている様子。
Instagramには様々なハッシュタグ(#)が存在していますが、特定の犬種に限られたものは、フレンチブルドッグが群を抜いて多いと言えるのではないでしょうか。
これもまた、横の繋がりが深いからこそと考えられそうです。

病気の声の応援、情報交換が活発!

病気の声の応援、情報交換が活発!
(Joanna Guz/shutterstock)
フレンチブルドッグの場合は、ユニークなハッシュタグだけでなく病気に関する情報交換も活発。
同じ病気を抱える子や、それを乗り越えた先輩オーナーに対して、SNS上で多くのアドバイスを求めるやりとりが頻繁に行われているようなのです。

また、同じ犬種と暮らす仲間意識が高いからこそ、非常に丁寧に返信をするといった特徴も見られ、中には「SNSでのやりとりで病気を乗り越えることができた」という意見も。
さらに難病と闘う子への投稿には100件を超えるコメントが集まることも多く、いわゆる「元気玉」を送り、温かな応援コメントで溢れかえることも少なくありません。

病気を患いやすいフレンチブルドッグだからこそ、その痛みを共感でき、横の繋がりが深いからこそ本気で応援したい。そんなオーナーたちの気持ちの現れと言えるのではないでしょうか。

極めつけは、500頭が集まるイベントが多いこと!

極めつけは、500頭が集まるイベントが多いこと!
(Joanna Guz/shutterstock)
犬種ごとのコミュニティを調べていて特に驚いたのは、フレンチブルドッグの場合はその犬種が500頭も集まるイベントが年に3回以上もあること。

どのイベントも長きにわたり続いており、中には今年で8回目となるイベントもあるそうです。
イベントの継続は、参加者が集まってこそ成り立つもの。SNSを見てみると「いっしょに参加しようよ!」というお誘いや「前日はお泊まりしようね」など、学生時代の親友のようなやりとりが飛び交っています。

リアルイベントにも関わらず何年も続いているということは、それだけ需要があるということですよね。
イベント以外にも、フレンチブルドッグ同士の友達が集まって合同誕生日会を開いたり、いっしょにキャンプへ行くなど、ネットの世界を超えて“リアル”で交流する家族も増えているとか。

SNSを超えてリアルで会うというのは、とてもハードルが高いことのように思います。
それを簡単にクリアしてしまうフレンチブルドッグのコミュニティは、やはり只者ではない……と言えるのではないでしょうか。

コミュニティが愛犬を救う時代に

コミュニティが愛犬を救う時代に
(Joanna Guz/shutterstock)
今回はフレンチブルドッグに焦点をあててご紹介しましたが、このような犬種ごとのコミュニティは年々密になっているように思います。
ひと言に「犬」といっても、身体の大きさや性格、歴史を辿ると、ふさわしい食事やなりやすい病気が大きく異なることがわかってきます。

愛犬の悩みは、同じ犬種と暮らす先輩たちに聞くことで、解決の近道になることも。
SNSが普及したことによって、簡単に情報交換ができるようになりました。
それを繰り返すことでコミュニティを作り、ひいては愛犬を救うことに繋げていく。そんな時代に突入しているのかもしれません。
皆さんも、上手にSNSを活用して、犬種コミュニティを深めていってみてはいかがでしょうか。

  • Petowa編集部
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