更新日:2019-11-15

【取材】もうすぐ20歳のスーパーご長寿犬、チワワの「コナン」〜愛する弟の死を乗り越えて〜

【取材】もうすぐ20歳のスーパーご長寿犬、チワワの「コナン」〜愛する弟の死を乗り越えて〜

愛犬を大切にするオーナーが増え、さらに動物医療も発展している昨今、犬たちの寿命は明らかに延びています。ここでは、20歳を目指すスーパーご長寿犬たちを取材し、長生きの秘訣を探っていこうと思います!
第一回は、もうすぐ20歳になるチワワの「コナン」。その長い犬生では弟の死や両目の手術など、いくつもの苦難を乗り越えてきたといいます。酸いも甘いも経験したコナンの、長寿の秘訣とは!?

もうすぐ20歳のスーパーご長寿!チワワの「コナン」

シニア犬,チワワ

フワフワの毛にクリクリとした目、赤いハーネスがよく似合うチワワのコナンは、なんともうすぐ20歳になるスーパー長寿犬!

この赤いハーネスも「還暦祝いの赤いちゃんちゃんこ」としてオーナーの詠子さんがプレゼントしたもの。

今も愛用のバギーで公園に行ったり、たまには遠出もして、とても元気に暮らす理想的な長寿犬です。

穏やかな毎日を過ごしているコナンと暮らすオーナーの詠子さんに、お話をうかがいました!

16年間寄り添った、弟「ガッシュ」の死

シニア犬,チワワ

「コナンには、同じ母親から生まれた1歳年下の”ガッシュ”という弟がいました。コナンが家でお留守番をするときに、弟が一緒だと寂しくないだろうと考えて、ガッシュをあとから迎えたんです。コナンはおっとりした性格の持ち主で、散歩中には大好きな草花の香りをクンクン嗅いで、マイペースに歩くタイプ。一方ガッシュは、誰にでもしっぽを振って愛想を振りまく、まさに次男ならではの愛されキャラ。そして比較的テキパキとした性格で、散歩中もスタスタ行ってしまうタイプなんです(笑)。性格は正反対ですが、兄弟仲良く過ごしていました。しかしながら、昨年ガッシュは心臓病を患って、16歳で亡くなってしまいました……」

シニア犬,チワワ

16年間一緒に暮らしたガッシュが亡くなり、悲しみに暮れた詠子さんファミリーですが、ガッシュの最も側にいたコナンのケアを欠かさなかったと言います。

「一緒に暮らしていた犬に先立たれると、残された犬が後追いする傾向にあると聞いたことがありました。だから私たち家族は、コナンが後追いしないよう、家族で協力してなるべくひとりぼっちにならないよう一緒に過ごすようにしていました。例えばお散歩の回数を増やしたり、近所のドッグカフェに頻繁に出かけるなど、家族一丸となって”コナンケア”に取り組んでいました」

ガッシュの死後、その悲しみからか、はたまた年齢のせいか、8キロほどあったコナンの体重が約半分になってしまったそう。

「元々大きかったので、体重が半分になった現在が適正体重になりました。今までペットホテルでは中型犬の料金を取られていましたが、やっとチワワらしく小型料金になりましたね」

シニア犬,チワワ

ガッシュを亡くした後、コナンはガッシュにそっくりの犬のぬいぐるみと一緒に寝るようになったといいます。

このぬいぐるみは、詠子さんの娘の奈那ちゃんが幼い頃に愛用していたもの。

1才で若年性白内障と診断され両目の手術を経験

シニア犬,チワワ

「コナンが1才のときに、先天性の若年性白内障という診断を受け、両目の手術をしました。コナンが光をすべて失ってしまうのはかわいそうだったので、それを防げるよう、当時東京の後楽園にあった犬の眼科専門病院の先生に相談していました。その結果、左眼は義眼になりましたが、右眼は人工レンズを入れる手術をしたので、右眼で光を感じられるそうです。医師からは、コナンは目が見えないけれど、第6感を使って生きているんだよ、と言われたことがあります」

シニア犬,チワワ

コナンの手術はいまから約20年前の出来事でした。

 「当時は、私自身に知識がなかったこともあり、ペット保険にも加入しておらず、多額の費用がかかりローンを組んだほどです。その後、ペット友達も増えて、犬にまつわる情報も収集できるようになりました。」

また、コナンはシニアになってからも、定期的に病院に通っています。

「コナンは腎臓の動きが悪いようで、人間で例えるとひどい二日酔いの状態が続いていると医師から聞きました。想像するだけで辛いですよね。よって、月に2回点滴を打ちに行っています。かれこれ3年くらい続けていますが、点滴を打った後はよく歩き、よく食べるようになるのでその様子を見ると安心します。また、腰痛を発症してからは、首輪からハーネスに変え、月に1回のペースで電気治療を受けにいっています」

長寿の秘訣①:緑色のあの野菜!?

シニア犬,チワワ

「コナンは10年くらいある野菜を継続して食べていました。なんだと思いますか? 実はブロッコリーです。コナンはブロッコリーが大好きでついつい一房を完食してしまいそうになりますが、いくら野菜でも食べ過ぎは禁物なので、一房の半分を目安に食べていました。しかしながら、1年半くらい前から歯がめっきり弱くなってしまったので、ブロッコリーを噛んでいる最中に口からポロポロと出てきてしまうようになって……。その代わりに好物となったのがお肉! 鶏もも肉をとても柔らかく茹でて食べさせています。これまでは、キッチンでブロッコリーを調理していると下にトコトコとやって来たコナンですが、最近は唐揚げを作っているときにやって来るようになりました(笑)。人間も肉好きの高齢者が増加しているという話を耳にしますが、コナンも同じかもしれませんね」

ブロッコリーは、ビタミンB1とビタミンB6、ビタミンCが豊富で、野菜の中ではタンパク質が多く含まれており、近年では筋トレ民の間でもとても注目されています。

コナンの長生きの秘訣はブロッコリーにあるのかも!?

長寿の秘訣②:「腸マッサージ」で便秘知らず!?

シニア犬,チワワ

「夫が仕事から帰ってくると、夫がコナンの脇腹に両手を添えて、腸を温めてさするマッサージをしています。そのマッサージのあとは必ずと行っていいほどトイレをしに行くんです。このマッサージは日課になっているので、コナンは便秘知らずなんですよ」

人間も犬も、長い人生を生きると悲しい経験や、体調の変化など様々な出来事に直面しますが、コナンは温かいファミリーと一緒にとても豊かな日々を過ごしています。

これからもコナンらしくマイペースにまだまだ長生きしてくれそうです!

  • Petowa編集部
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